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「ロートンヌ」の神田シェフに聞いた、元気のでる話 [スイーツ]

震災の直前に、新江古田駅にできた「ロートンヌ」2号店に行きました。昨年10月にできてから、初めてです。神田シェフには、スペインの製菓専門誌「so good」の取材ほか、多くの取材でお世話になってきました。
 久しぶりにお会いした神田シェフは…びっくり! 丸刈りになっていた!

神田シェフが、お店のスタッフとバンドを組み、年に1回の“パティシエ・ロックナイト”や忘年会で、いつもとは180度違う姿を披露してきたこと、日本のヘビーメタルバンド「ラウドネス」大ファンということは知っていました。新しいお店には、おー、ラウドネス印の箱が積まれてる!





「とうとう、お声がかかったんですか!?」(ドリカム好きの安食シェフの例もあるしね…)と聞くと、いつものにこにこ顔で「というか、いろいろあったんですよ」と言う神田シェフ。

「この頭も、僕の大好きなラウドネスのギタリストの高崎晃さんのマネなんです」。わーん、高校生みたい! 熱さを忘れない男だわ~なんて思っていたら、そんな次元の話ではなかった。

高校生の頃から、ラウドネスファンを貫いてきたシェフは、昨年、一念発起し、高崎氏の誕生日に手づくりのケーキを贈ったそうだ(ますます、女子高生のよう!)。スイーツ業界では名の知れた神田シェフだが、やはり見も知らぬ人から食べ物をもらうのは気味が悪いだろうと、ギターをかたどったケーキとともに、名刺、免許証、保険証のコピーを同封した(聞いている一同、のけぞる)。

そして、まさかの本人からのありがとうコール(ウッソー、スゴイ、ありえない!!、と一同)。 そのときは、それで終わったのだが、その後、ファン向けのライブに行ったシェフは、ライブ終了後に握手で見送るメンバーの前を通り、ダメもとで高崎氏に「一緒に写真とってもらえますか?」と聞いた。そうよ、もちろんダメもとで聞くのがファン魂ってものよ! で、やっぱりダメでした。でも、その後、マネージャーから「よかったら、打ち上げにどうぞ。そこなら写真もとれます」との電話があっ!

「自分が高校生だったときに高崎さんと一緒に撮ってもらった写真をもっているんです。それを高崎さんに見せたら、喜んでもらえましたね。それから、リハーサルにお邪魔したり、結婚式のケーキつくらせてもらったり、ツアーで配るクッキーをつくらせてもらったりしてます」。それが、店にうずたかく並べられていたライジングサン箱です。

そして、新しい店の一角に輝くギター2本! 高崎さんが作るkillerのギター! プレゼントだそうです。ガラスのショーケースに入れちゃうよー、私だって。




今では携帯でメールをやりとりする仲に。「高崎さんはもともと大阪出身ですが、東京に住んでいたときは、僕の家のすぐそばに住んでいたそうなんです」。つい私も「運命、かんじますね」と言ってしまいました。

好きって思いは伝わるのね…としみじみする一同。しかも25年近く、同じ熱い思いを抱いているなんて。みな、自分に置き換えてみる。私の場合、誰だろうと。キヨシローは死んじゃったしな。「じゃあ、私ジョニデで」とS社Nさんは言ったものの、それはとてつもなく遠い存在だし、手づくりケーキ送れないし、ってことで一笑に付される

いつまでも熱い思い忘れずに、強い思いは必ず伝わると信じよう。ってなんか青春まるだしな言葉だけど、この奇跡のような話、シェフの熱い思いの話は、震災後に元気をなくしていた人に話すと、結構、元気になってもらえました。みんな、一度はアイドルやバンドに熱中したときがあるもの。それを思い出すと、なんとなく「がんばろ」って気持ちになれるみたいです。

そんな、熱い思いを忘れない神田シェフのつくるケーキはもちろん魅力的。秋津の本店同様、大江戸線新江古田駅すぐの中野店にもぜひ足をはこんでください。


  

ロートンヌ中野店
東京都中野区江原町2-30-1 TEL:03-6914-4466




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