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陸奥A子、「プーさんのお料理読本」が私の原点??




ボロボロですが、絶対に捨てられない2冊。
小学生のときにプレゼントされた、料理本です。
今は仕事で料理の雑誌や料理本の編集、取材、執筆をしていますが、
最近の本は写真が命。
でも、この2冊には一切、写真がなく、「プーさん」のほうは
「くまのプーさん」の童話挿絵が添えられているだけ。
「メアリー・ポピンズ」のほうも、
本の挿絵と同じタッチで料理の絵がときどき入っているだけ。

それでも、小学生の私は想像してはヨダレをたらさんばかりで、
ひまがあれば2冊を読み込んでいました。よく作ったのは、
「チョコレートクリンクル」「チョコレートロックケーキ」。
でも「アイスとついているのに、なんで冷凍庫で固めないんだろう」とか
「肉を焼いた後にプリンができるの?」とか、疑問も満載。
そして、それらが「ココナッツアイス」という名のメレンゲ菓子で、
「ヨークシャープディング」は、プリンとはまったく関係ないことが、
大人になってわかるわけです。感慨深い。


食いしん坊の原点は、こんなところにあったのか?
と、いまさら思うのがこのマンガです。




小学生のころ、毎月「りぼん」の発売日が待ち遠しかったのですが、
一番好きだったのが陸奥A子。
その純粋すぎるストーリーと、ポエティックな絵も大好きでしたが、
主人公がボーイフレンドと食べるものが、アメリカンドッグとか、
ドーナツとか、ハンバーガーとか、フルーツパフェとか、
70年代にはいちばんクールだったものばかりだったんだよな。
ボーイフレンドと、まだファストフードという言葉がなかったころの
アメリカのスナック。
格好の妄想のエサ♡


そして、衝撃の料理本に出会ったのが中学生。
フランス菓子の存在を知りました。




この「秘密のケーキづくり」、私が買った時にはすでに11版。
2003年に新改訂版でよみがえりました。
著者のマドモアゼルいくこさんは、美大出身の方で、
中のケーキのイラストもすべてご自分で描いています。
絵と料理にまつわるちょっとお茶目なエッセイ、
まだ知らぬフランスの料理旅行記。おおいに刺激されました
この時期のMCシスターに、パリジェンヌのマリアンヌ通信みたいな
ページもあって、料理とファッションはパリなのね!
と私のライフスタイルには激震が起きた時代でした。

ところで、「秘密のケーキづくり」の1ページめにある
「ヨーグルトポムポム」というケーキは、
先日、「カフェ スイーツ」にのっていたお店のメニューにあり、
私のように、この本をバイブルにしている人がいたのかと、
うれしくなりました。

マドモアゼルいくこは、その後ダイエットケーキ、料理、パーティ料理の
イラスト料理本を刊行しました。
どれも、中学生の私には未知のものばかり。

写真ばかりの料理本もきれいだけど、
今一度、文章や挿絵で想像させる本、
私もつくりたいな、と思います。

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