ステファンChefのマカロン本

７月にフランスから戻ってきて、すぐにとりかかったマカロン本の編集作業が佳境を迎えています。著者はステファン・ヴューChef。昨年、銀座三越に「ラデュレ」ができて、日本におけるマカロンもトレンドスイーツというバスの補助席のような存在から、前方の景色を独り占めできる１番前の窓際席くらいの位置に昇格（私にとっては、そこが特等席）したように思います。店先に色とりどりのマカロンが並ぶ様子は、心躍るものですよね。

さて、ステファンさんはまだ29歳。初めてお会いしてから5～6年経つのですが、若い感性と若いのに老成した職人魂は今も変わらず、常にエネルギッシュで情熱的です。いつのまにか日本語もペラペラになっていました。ピエール・エルメやギィ・サヴォワなどパリの名店で働いたのち、今は「デカダンス・ドｭ・ショコラ」などのシェフを務めています。「Sensation５」というチョコレートがあるのですが、これは板チョコの1列に5種類のセンター（中身）が入っていて、同業者すら「まさか、これを手作業で作っているのか!?」と驚かせる、名前の通りセンセーションな傑作です。9月発売予定のマカロン本もステファンChefの瑞々しい才能が爆発しています。発売日はまた告知いたしますので、ぜひ書店で手にとってみてくださいね。